大谷 東京五輪「“出場したい”という気持ちある」MLBは大リーガー派遣消極的も…

[ 2018年11月23日 06:05 ]

メジャー1年目を終えた帰国会見で笑顔を見せる大谷(撮影・島崎忠彦)
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 エンゼルス・大谷は記者会見で、野球が競技復帰する2020東京五輪への出場に意欲を示した。大リーグ機構(MLB)はかねて五輪への大リーガー派遣に消極的。出場へハードルが高いとみられる中で、今後の動向が注目される。

 2年後に母国で行われる五輪。大谷は「僕の気持ちだけでどうなるということではないので」と前置きしつつ素直な思いを語った。

 「もちろん、日本で開催されることには興味も持っている。野球が(競技種目に)選ばれているので、“出場したい”という気持ちがあるのは普通のことではないかなと思う」

 過去にU―18W杯、プレミア12などで日の丸を背負った経験のある大谷だが、国際舞台で金メダルを獲得したことはない。二刀流で出場を期待されていた17年の第4回WBCは、右足首痛により不参加を余儀なくされた。

 MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは今月15日、東京五輪への選手派遣基準を「まだ正式に決まったことは何もない」と説明。だが、過去の五輪でMLBが公式戦を中断したり、現役大リーガーを派遣したりしたことはない。

 前回野球が実施された08年北京五輪で、米国代表はマイナー選手で編成。ケガをした時の高額な保険料も含めハードルは極めて高いといえる。一方で、国外への競技普及を目指す上で、同コミッショナーは「東京五輪が素晴らしい大会になるよう、可能な限りのサポートを考えている」とも語っている。

 日本はプロ野球の公式戦を中断するなどして悲願の金メダルに挑む。今月行われた日米野球でも稲葉監督率いる侍ジャパンが、MLB選抜に5勝1敗と大きく勝ち越した。リハビリが順調なら、20年は大谷が二刀流を復活させるシーズン。メジャーでさらに進化した「日本のベーブ・ルース」が自国開催の大舞台で見られるか――。

 ▼大谷の日本記者クラブでの前回会見 17年11月11日、ポスティングシステムを利用してメジャー挑戦する意向を正式表明した。日本ハム、ファンへの感謝の思いを口にし、「もう自分だけのものではないという部分もある」と、投打二刀流の継続に意欲を見せた。11月11日は同年7月に老衰のために亡くなった岩手県の実家で飼っていた愛犬のゴールデンレトリバー「エース」の誕生日でもあった。

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