日本ハム 有原初セーブ 連敗止めた新方程式「先発と違って…勝ててよかった」

[ 2018年6月14日 05:30 ]

交流戦   日本ハム8―7阪神 ( 2018年6月13日    札幌D )

9回に登板した有原は初セーブを記録(撮影・高橋茂夫)
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 3点リードの9回。背番号16が三塁ベンチから現れると、日本ハムファンから驚きに満ちた声が上がった。有原の通算73試合目の登板はレギュラーシーズン初の救援だった。

 「先発と違って、みんなでつないできて上沢の勝ちが懸かっていた。勝ててよかった」

 2死一、二塁から代打・伊藤隼に右中間2点適時三塁打を浴びたが、最後は原口をフォークで空振り三振。4年目での初セーブに、普段はめったに表情を出さない右腕が安どの表情を浮かべた。新人だった15年のクライマックスシリーズで2試合の救援経験はあるが、抑えとして最終回のマウンドは初めて。独特の緊張感の中、チームの今季ワーストだった連敗を4で止めた。

 絶対的守護神不在で迎えた今季。キャンプ中に栗山監督の頭にあったのは有原、上沢、高梨の先発3人の中から1人を抑えに配置転換することだった。ここまで7試合で4勝(2敗)も、防御率6・38と調子の上がらない右腕に対し、指揮官が「優勝するためにいろんな手を打ちまくる」とした勝負手が守護神・有原だった。16年は抑えの増井(現オリックス)を先発転向させ日本一をつかんだ指揮官は「もっと凄い球を投げてくれると信じている」と期待した。

 抑え起用は当面は交流戦までの予定だが、有原が3ゲーム差で追う首位・西武を捉えるためのキーマンとなる。 (東尾 洋樹)

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2018年6月14日のニュース