日本ハム・栗山監督 苦しみながらの勝利に「親父が助けてくれたのかも」13日は亡き父の誕生日

[ 2018年6月14日 06:48 ]

交流戦   日本ハム8-7阪神 ( 2018年6月13日    札幌D )

<日・神>打撃戦を制し、ナインを迎える栗山監督(撮影・大森 寛明)
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 日本ハムは13日、札幌ドームで阪神に競り勝ち、連敗を4でストップ。試合後、報道陣の囲み取材を終えた栗山英樹監督(57)が感慨深げにつぶやいた。

 「今日は親父が助けてくれたのかもしれない…」

 6月13日は栗山監督の父で05年に他界した正彦さんの誕生日。生きていれば87歳になっていた。そして、この日のスコアは8―7。3点リードの9回に相手の猛追を受けたが、新守護神に抜てきした有原が苦しみながらもリードを守った。

 ヤクルトでの現役時代はメニエール病や故障に苦しみ、90年に29歳の若さで現役を引退してキャスターに転身。知識を蓄えていったが、生前の正彦さんは「50歳になったら、またユニホームを着てほしい」と指導者としてプロ野球界に恩返しすることを願っていた。コーチ経験もなく、日本ハムの監督に就任したのは11年11月9日。父の言葉に導かれるように、50歳でユニホームに袖を通した。

 今季開幕の3月30日は正彦さんの命日だった。栗山監督は「12年にリーグ優勝したときも開幕が親父の命日だった。何かあるのかもしれない」と語っていた。今オフ、厳しくも、温かかった正彦さんの墓前に2年ぶりのリーグ優勝を報告する。(山田 忠範)

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2018年6月14日のニュース