ロッテ 4月末以来の5割復帰 交流戦逆転Vへ3連勝

[ 2018年6月14日 05:30 ]

交流戦   ロッテ6―1DeNA ( 2018年6月13日    ZOZOマリン )

ファンと一緒にバンザイする(左から)角中、有吉、清田(撮影・沢田 明徳)
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 勝負師の勘だった。1―1の3回2死、中村が三ゴロ失策で出塁しての2死二塁。ロッテの4番・角中は集中力をより高めた。バリオスの内角148キロ直球をはじき返し右前打。これが決勝打だった。

 「失策の走者だったし、自分の直感がここが勝負と感じた。集中力マックスでした」

 12、16年と2度の首位打者が見せた「2日がかりの読み」だ。12日の同カードは外角や変化球中心に攻められる中で3安打。「昨日、内角の真っすぐを使わずに打たれている。予想はできていた」。2球、チェンジアップの後の内角直球を迷いなく振り抜いた。経験のなせる業だった。

 「つなぎの4番」と井口監督から託される。試合を決めた追加点は角中を経由して生まれた。5回2死一、二塁、勝負を避けるように歩かされ、2死満塁。チーム打点王の井上がへんとう炎で出場選手登録を抹消され、2試合連続5番起用の清田が中前2点適時打した。「(角中が)よく出るので、回ってくるのはチャンスばかり。腹をくくった」と左手首痛を抱える男が無心で振り試合を決めた。

(6度目2桁安打/勝率5割復帰!!/) 打率・438で交流戦首位打者の角中に引っ張られ、交流戦6度目の2桁11安打でチームも打率・291で12球団トップ。「4番だし、しっかりと走者を還してくれる」と井口監督も4月30日以来の勝率5割を決めた主砲の働きに満足げだ。

 「貯金より、順位。(パの)上位が負けた時に勝ちたいです」と角中は言った。借金完済もまだ5位。交流戦は2位タイで、首位ヤクルトとは2ゲーム差だが、頭の中にあるのは上のパ4球団をどう追い抜くかだけだ。 (福浦 健太郎)

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