菅野 キューバ戦任せろ!大谷の分まで頑張りたい

[ 2017年2月2日 05:38 ]

一塁ベースカバーに声を上げて走る菅野
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 キャンプイン当日の朝に米国から伝わった「大谷投手辞退」の一報に、巨人・菅野は驚きを隠しきれなかった。「えーっ…。彼(大谷)自身も相当な思いを持ってやっていたと思う。残念な気持ちは本人が一番強いはず。彼の分まで頑張りたい」。侍ジャパンの先発陣をともに支えるはずだった仲間の無念さをおもんぱかりながら、自らが「日本のエース」となる決意を口にした。

 大会の行方を占う3月7日のキューバとの初戦(東京ドーム)。大谷の代役は菅野しかいない。プロではキューバとの対戦経験はないが「しっかりと任されたところで結果を出すだけ」と言葉に力を込めた。送り出す高橋監督も「十分に力がある。自分が投げるところできっちりとやってほしい」とエールを送った。

 泰然自若。キャンプ初日、菅野はブルペンでの投球練習を見送った。室内練習場での2度のキャッチボールや打撃練習など、スロー調整にも見えるスタートも、計算の上。正午時点の気温は12・5度で、冷たい風が吹きつける気候条件だったため「寒いので、無理にやらなくても問題はない」とコンディションを最優先した。「ちょっとペースを落としている。状態を見ながら、ブルペンは(4日からの)次のクールぐらいから」。全ては万全の状態でWBC本番を迎えるため。焦ることなく、冷静かつ慎重に調整を進めていく。

 練習開始前にチーム全員で青島神社を参拝し、菅野は絵馬に「頂」の文字を力強く記した。WBCで目指すのはもちろん世界の「頂」だ。「少しでも期待に応えたい」。大谷の思いも背負い、「日本のエース」として3・7のマウンドに立つ。 (重光 晋太郎)

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2017年2月2日のニュース