藤浪 侍先発あるぞ!「投手・大谷」辞退でローテ再編必至

[ 2017年2月2日 05:35 ]

ブルペンで投げ込む藤浪
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 猛虎の侍は順調だ。阪神・藤浪は宜野座キャンプ初日からブルペンに入り、今年最多の70球を投げて仕上がりの良さを見せつけた。同学年の日本ハム・大谷の登板辞退こそ残念がり、ベストの状態で本番に臨む意気込みを示した。

 「まだまだやらないといけないことはあるけど、直球の指のかかりや、全体的なフォームのバランスは良かった。(大谷については)特にない。同級生なんでせっかくなら一緒に出て頑張りたかったですけど。自分としてはしっかりベストの調整をするだけ」

 オフもずっとWBC公式球を使用し、今年早くも6度目のブルペン。持ち球も全て試すなど、例年以上のペースで調整を進めている。昨年末にはレンジャーズ・ダルビッシュに“入門”し、都内のジムで大谷らとともに肉体強化にも励んだ。

 「投手・大谷」の出場辞退により、世界一奪回を目指すWBCへ向けて先発ローテーションの再編は必至な情勢。当初は第2先発や中継ぎとしての登板が見込まれた藤浪が先発ローテに加わる可能性もある。「どちらにすると言われても、調整を変えられるほど器用じゃないんで」。元から役割にとらわれない調整プランを描いていて緊急事態にも動じなかった。

 昨季中に計測した球団最速記録の160キロは大谷が“不在”になった侍投手陣では最速だ。大舞台での経験も豊富で、仕上がりも上々。滑り込みで最終メンバーに入った長身右腕の存在価値がグンと増してきた。(山添 晴治)

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2017年2月2日のニュース