柳カーブで魅了 スコアラー陣感嘆「桑田だ」「福原だ」

[ 2017年2月2日 06:43 ]

森監督(後方)が見つめる中、ブルペンで投げる柳
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 中日のドラフト1位・柳(明大)が初日のブルペンで43球を投げ、得意球のカーブで他球団のスコアラーをうならせた。縦に落ちる特徴的な軌道は東京六大学史上8位の通算338奪三振を築いた大きな武器の一つ。まだ試運転の段階でも強く警戒された。

 ブルペンでの偵察を終えたスコアラー陣から「桑田」、「福原」の声が上がった。あいさつ代わりの43球。中でも5〜6球だけ投げたカーブで魅せた。巨人・森中スコアラーが「(元巨人の)桑田さんのカーブのイメージ。高低のばらつきはあったけど、カーブらしさがあって目先を変えるのにいい。ローテに入ってくる状態ならキャンプ、オープン戦と要注意ですね」と今後の徹底マークを宣言すれば、阪神・山脇スコアラーも「本格派で福原(阪神2軍投手コーチ)っぽい。腕の振りがカーブも真っすぐも一緒」と分析した。

 本人にすれば、納得にはほど遠い内容だ。「力が入って緊張した。ユニホームを着てのブルペンは全然違う。今日に関しては良かったところがない。キャンプで初めてのブルペンをケガなく終わることができて良かった」。それでも杉下臨時コーチと一緒に熱視線を送った森監督からは「セットであったり、クイックをしたり、いろいろ考えながらやっている。初日のブルペンという意味では皆さんが思っているよりいいと思いますよ」と及第点をもらった。

 練習前の宿舎の自室では真新しいユニホーム姿を鏡に写して自画撮りして母・薫さんに送信。「今日から本格的にプロになった自覚がある。ユニホームが似合っていける選手になりたい」と決意を語った。 (細川 真里)

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2017年2月2日のニュース