糸井、完全別メニューも悠然発進 金本監督も「焦ることなく」

[ 2017年2月2日 06:11 ]

打撃練習を終え、笑顔で引き揚げる糸井
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 新加入で注目を集める糸井は悠然とキャンプをスタートさせた。1月の自主トレ中のウエートトレーニングで右膝関節炎を発症した影響で完全別メニュー調整に徹した。

 新天地で迎えたキャンプ初日。タテジマの背番号7を披露したのは時間にして25分程度だった。ユニホーム姿でグラウンドへ入り、列を作って歓迎セレモニーに参加した時だけ。全体ウオーミングアップ中にはプール施設でのリハビリのため一時球場を離れ、移動時にはトレーニングウエアに着替えていた。

 約1時間後に戻ると、午後からは宜野座ドーム内で体幹トレや約20メートルのキャッチボールで体をほぐし、最後のメニューとしてバットを握った。本屋敷トレーナーとともに打撃用ネットの前で準備。上体のバランスを確かめるようにバランスボールに座った状態でトスされたボールを右手のみで30球、次は左手のみで20球を打った後、両手を使って75球をネットに向かって打ち返した。時折、浮かぶ笑顔は良好な感覚の証しだろう。

 同トレーナーから「ラスト5球」の声がかかると、すっと立ち上がって“フルスイング”を披露した。「前からバットは振っているよ。状態はまだまだだね」。本人談とは裏腹にわずか5スイングでも鋭く、右膝不安の影響を感じさせない力強さが伝わった。

 見守った同トレーナーも「(体幹も)すごいですね。まだ走ったりはできないですけど、身体能力もすごいですね」と絶賛。ただ、今後のリハビリの進め方についてはキャンプイン前日に金本監督が示した「焦ることなく。本人が言う日にちより遅らせても良いんじゃかなと思う」との方針に同調するように「いけると思っても、いきなりはいかない方が良いんじゃないかなと思う。打撃と走りの状態を並行しながら上げていく」と慎重な姿勢を強調した。

 練習の合間と帰り際の2度に渡って即席サイン会を開催。グラウンド上での躍動的な勇姿は当分お預けでもファンサービスは忘れない。午後2時24分。藤川らの車に同乗し、野手陣では最も早く球場を後にした。 (久林 幸平)

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2017年2月2日のニュース