【それぞれの夏】東亜学園・吉野 父子出場逃すも「誇りに思いたい」

[ 2016年7月28日 20:04 ]

<関東第一・東亜学園>準優勝メダルを手に取る東亜学園の吉野

第98回全国高校野球選手権大会東東京大会決勝 東亜学園3―4関東第一

(7月28日 神宮)
 父の背中を追いかけた東亜学園・吉野稜芽の戦いは終わった。決勝で関東第一に逆転サヨナラ負け。控え捕手で今大会、出番はなし。27年ぶりの甲子園切符に手が届かなかったが「ブルペンキャッチャーとしてサポートしたいと思っていた。全投手を気持ちよく送り出してやろうと。負けてしまったけど、ここに残れるのは2校しかないので誇りに思いたい」と晴れやかだった。

 父・博臣さんは29年前の夏、東亜学園の一員として甲子園に出場した。「9番・三塁」でベスト4進出に貢献。稜芽は父の勧めで小3のとき、野球を始めた。父が甲子園で二塁打を放ち捻挫した映像は何度も見たという。「自分は父ほど上手くはないけど、甲子園は出たいと思った」と同じ門をたたいた。「親子で甲子園」の夢は叶わなかったが、この日スタンドから見守った父は「東亜学園は練習が厳しく、規律もしっかりしている。3年間過ごしたことは自信になったでしょう」と息子の成長に目を細めた。

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2016年7月28日のニュース