阪神 80年ぶり10打数連続安打 一気9点!主役は原口5打点

[ 2016年7月28日 05:30 ]

<神・ヤ>阪神10打数連続安打!金本監督(左端)は3連勝を飾りナインとハイタッチする

セ・リーグ 阪神9―0ヤクルト

(7月27日 甲子園)
 猛虎の咆哮(ほうこう)が、プロ野球80年の歴史をひもとかせた。4回先頭の江越から、打ちも打ったり10打数連続安打で9得点。2四球と犠打を挟み、打者14人の猛攻がやむことはなかった。

 「片岡(打撃)コーチの手腕じゃないですか」と上機嫌の金本監督。球団初年度の1936年4月30日、名古屋戦(甲子園)での球団記録に並ぶ10打数連続安打。プロ野球が「日本職業野球連盟試合」として産声を上げ、2日目の出来事だった。景浦将が5番に座り、若林忠志がプロ初勝利を挙げた一戦。セピア色の猛虎打線が、80年の時空を超えて現世によみがえった。

 その主役は原口だ。江越、福留の連打に続き、左翼席へ先制の9号3ラン。打線を勢いづかせ、さらに回った1死満塁でのこの回2度目の打席では左翼線へ落ちる2点適時打。金本監督が03年に残した1イニング5打点の球団記録に並んだ。守っては能見を完封に導く好リード。「5打点よりも一番うれしいのは完封です」と猛打ショーの立役者は白い歯を輝かせた。

 育成契約ながら金本監督就任直後の昨秋キャンプでMVPに選ばれ、4月に3年ぶりに支配下契約。そこからオールスター出場まで駆け上がった金本阪神の象徴が今季最多の1イニング9得点、最長タイの3連勝をけん引した。

 自らの記録に並ばれた金本監督も「03年以来?思い出した。2点適時打と3ランだったかな。打撃はもちろんリードでも(貢献してくれた)ね。完封だから。よくやってくれた、原口は」と笑いが止まらず。猛打の中には無死一、三塁から荒木のエンドランなど、足や小技も絡めた。「今年初めて決まった。一、三塁で。1点入ってさらに一、三塁という最高の形で決まってくれた」と濃い中身に手応えを得た。

 借金12と苦境は変わらないが、中日と並び5位に浮上した。ウル虎の夏はまだ始まったばかり。歴史に触れた猛打を、一夜限りの真夏の夜の夢で終わらせてはならない。

 ≪1936年開幕2戦目≫1936年(昭11)に「第1回日本職業野球連盟試合」がスタート。開幕2試合目の4月30日にタイガースは名古屋と対戦。初回に3四球を挟んで10打数連続安打の猛攻で12点を奪っている。試合は17―3で勝利。初戦の藤村富に続いて若林が勝ち投手となった。

 ≪最多はヤクルトの11≫阪神がヤクルト戦の4回に1犠打、2四球を挟み10打数連続安打。チーム1イニング最多連続打数安打は09年6月14日オリックス戦の5回にヤクルトが記録した11打数で、10打数以上は昨年7月21日DeNA戦のヤクルト以来9度目。阪神では球団創設1年目の36年4月30日名古屋戦(1回)以来80年ぶり2度目になる。もっとも、この日の得点は4回の9点だけ。10打数以上の連続安打を記録したイニングの得点のみで勝ったのは今回の阪神が初めてだ。

 なお、4回V弾となる3ランを放った原口は、打者一巡の打席で2点打。1イニング最多打点は51年飯島(大映)、93年池山(ヤ)の7打点だが、チームで5打点は金本が03年5月31日巨人戦の9回にマークしたのに並ぶ球団タイ記録になった。

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