ハム 球団新10カード連続勝ち越し 中田は岡と“ONアベック弾”

[ 2016年7月28日 06:00 ]

<西・日>4回無死、中田は左中間ソロを放つ

パ・リーグ 日本ハム8―4西武

(7月27日 西武プリンス)
 2球連続ファウルで粘った後の7球目だ。日本ハム・中田が外角スライダーに反応した。1点ビハインドの4回、先頭でポーリーノの外角スライダーを振り抜いた。

 「内角も厳しく攻められたけど関係ない。どんな球にも食らいつくつもりだった。点を取られた直後だったので、すぐに返せて良かった」。打球は左中間席に吸い込まれる同点の15号ソロ。12日のオリックス戦(京セラドーム)でプロ通算150号を放ってから8試合ぶりの一発だ。3回に先発・吉川が1―2と勝ち越しを許した直後だっただけに価値は大きかった。

 この一発が球場の雰囲気を変えた。2死後、7番・岡が左翼席最上段へ決勝の2号ソロ。「中田さんが同点にしてくれた。ベンチもいける雰囲気になっていた」。開幕直前に右足首を痛め、1軍昇格は6月と出遅れた男が、この日の3安打で打率・408まで上昇。中田と大谷ではなく、中田と岡の「ONアベック弾」も迫力、効果とも満点だった。

 これで10カード連続勝ち越し。09年の9カード連続を更新する球団新記録だ。その間には15連勝もあったが、4番だけは不振に苦しんでいた。チームが快進撃を続ける中で、中田は50打数9安打、打率・180。6月27日の西武戦(札幌ドーム)では代打も送られた。

 栗山監督は「腰に違和感があった」と説明したが、中田は「体は関係ない」と言い訳せず、自らの力でトンネルを抜け出した。9回にも左翼線2点二塁打を放ち2安打2打点。首位ソフトバンクに3・5ゲーム差となり、貯金も今季最多23となった。「いい勝負ができている。一つ一つの積み重ねが大事。気を緩めずにいきたい」。頼りになる主砲の輝きが戻ってきた。 (横市 勇)

 ≪11年ソフトバンク以来≫日本ハムが西武に勝ち、これで6月20日DeNA戦から10カード連続勝ち越し。10カード連続は、11年5~6月のソフトバンク以来。チームでは09年7月10日ロッテ戦から8月16日西武戦までの9カード連続を上回る新記録。また今月は15勝2敗で、7月に15勝は59、93年と並ぶ球団最多勝タイ。残り4試合で61年9月の球団記録18勝に挑む。

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