黒田 本拠地マツダで節目の200勝「自分自身も感動している」

[ 2016年7月23日 21:32 ]

日米通算200勝を達成し、記念のボードを掲げる黒田

セ・リーグ 広島7―0阪神

(7月23日 マツダ)
 真っ赤に染まったマツダスタジアムは祝福ムード一色に包まれていた。広島の黒田博樹投手(41)が日米通算200勝を達成。「最高のチームメート、最高のファン、最高のマツダスタジアムで節目の勝利を飾ることができて自分自身感動しています」の背番号15の言葉にスタジアムの興奮は最高潮に達した。

 「一番は本当にホッとしています」第一声は偽らざる本音だろう。大記録に王手をかけながら2試合足踏み。この日が“三度目の正直”だった。

 「たくさんのファンの人が集まってくれたのできょう決めようという気持ち」で上がったマウンド。初回、先頭の緒方に中前打を許し、2死後に福留に四球を与えて一、二塁のピンチを招いたが、これを無失点で切り抜けたことが大きかった。その裏、ルナの3ランで先制すると3回には4得点。序盤だけで7点のリードをもらい「みんなの勝たせようという気持ちが伝わってきた」と打線の援護に感謝した。

 終わって見れば、7回を5安打無失点、9奪三振で三塁を踏ませない快投。ついに大台に到達した。「自分自身は実感がない。そこまで(200勝)勝っているのかな、と。まさか、こういう日を迎えられると思っていなかったので本当にうれしく思っています」

 それでも、黒田はこれがゴールとは思っていない。「チームのために201勝に向けて明日から準備して、大きな目標に向かって戦っていきたい」。視線は25年ぶりの優勝に向けられている。

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