【それぞれの夏】法政二 エース・長谷川、敗戦もすがすがしい表情

[ 2016年7月23日 12:16 ]

<法政二・横浜隼人>4回を投げた法政二のエース・長谷川

 「大学でも野球を続けるかは分からない。今はゆっくり考えたいです」。敗戦を振り返った法政二のエース・長谷川遼投手(3年)は、すがすがしい表情で語った。

 昨夏に初戦敗退してから1年。今夏は1勝して、3回戦まで駒を進めた。昨夏ベスト8の横浜隼人との対戦。初回は1死一塁から二ゴロ併殺で上々の立ち上がりを見せ、2回には先制点をもらった。しかし喜ぶのも束の間。その裏に3四死球を与え、5連打を浴びて6点を献上した。一気に勝ち越されると、その後試合のペースをつくることができず4回で降板。チームは2―12で5回コールド負けを喫した。

 長谷川は「緩急をうまく使い分けようとした。でも、2回には対策されて狙われてしまった」と投球内容を振り返った。「(横浜隼人打線は)打ち損じがなかった。一球で仕留められるようになってしまった」。2ストライクを取りながら打たれる場面が多かったことに「決めきれなかった」と淡々と振り返った。

 チームのこの夏の目標はもちろん「甲子園出場」。志半ばで夏を終えることとなった。しかし長谷川の口からは「左打者を攻略できなかった。これから対策を練っていかなければ…」とさらなる意欲が漏れ出た。白球を追いかけた3年間に区切りをつけ、新たなステージへと挑戦していく。(榊 麗菜)

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2016年7月23日のニュース