【佐賀】龍谷が準決勝辞退 火事で発覚…複数部員が部室で喫煙

[ 2016年7月23日 05:30 ]

謝罪する龍谷の(右から)徳山監督、原田部長、徳重校長

第98回全国高校野球選手権佐賀大会

 佐賀大会で4強入りを決めていた龍谷は22日、複数の野球部員が部室で喫煙したとして、24日の準決勝を辞退すると発表した。佐賀県高野連に伝え、受理された。

 午後8時からの記者会見で、徳重清隆校長は「心から高校野球を応援しているファンの信頼を裏切る形となった。大変申し訳ない」と目を真っ赤にして声を振り絞った。

 同高は、約70人の部員全てに聞き取り調査を実施。3年生4人が、部室で喫煙したことを認めた。2人は今大会の登録選手で、当日の準々決勝にも出場した。佐賀署によると、21日午前11時20分ごろ出火、部室の床や壁約15平方メートルが焼けた。この日、佐賀署員、佐賀広域消防局員が部室を現場検証。タバコの臭いを消すために使用した蚊取り線香の金属製のふたの上に火の付いた線香を置いたまま試合に向かったところ、その上に布状のものが落下して引火した可能性が強まった。

 春夏を通じて甲子園に計4度出場している龍谷は2年連続出場を目指していた。徳山誠一朗監督は「歴史のある学校で先輩が築いてきた歴史と信頼を汚した」と陳謝。今後、関わった部員や指導教員らの処分を検討する。野球部は練習や対外試合も当面自粛する。龍谷と対戦する予定だった唐津商の扱いについては、佐賀高野連と日本高等学校野球連盟の協議の上、決めるという。

続きを表示

2016年7月23日のニュース