バンデン日本記録の無傷14連勝 堀内超え50年ぶり更新

[ 2016年5月11日 05:30 ]

<ソ・ロ>7回無死一塁、清田を三直に打ち取りガッツポーズするバンデンハーク

パ・リーグ ソフトバンク2-1ロッテ

(5月10日 ヤフオクD)
 ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(30)は10日、ロッテ戦で8回1失点と好投。1966年に高卒新人でデビュー13連勝をマークした堀内恒夫(巨人)を抜きプロ野球新記録となる昨季の来日初登板から無傷の14連勝を飾った。また87~88年の郭泰源(西武)の外国人投手連勝記録も更新。2時間21分の試合を制したチームは7連勝、5月負けなしと勢いは止まらない。

 まだ、ユニホーム姿のまま、バンデンハークはロッカールームから廊下に出てきた。特別な勝利を分かち合いたい人がいた。ピンクのユニホームに身を包んだアナ夫人と熱く熱く、抱擁した。プロ野球新記録となるデビュー14連勝、同数の外国人選手連勝記録だ。2つの金字塔を打ち立てた喜びは2人で分かち合った。

 「自分の名前が残るのはうれしいことです。ただ、チームメートや球団の助けがあった。チームとしての記録と思う。監督、コーチ。そして奥さんに感謝したいです」

 3日の日本ハム戦(札幌ドーム)では7回4失点で降板したが、打線は8回以降に逆転し、連勝の可能性をつないでくれた。「14」までには多くの困難もあったが、この日ばかりは独壇場だ。立ち上がりから隙を与えず、6回1死まで8奪三振のパーフェクト。色気も出るところだが、背番号44は毎回、帽子を取ってセンター方向に祈る。「また新たなイニングだ」。そう、言い聞かせた積み重ねは66年の巨人・堀内の記録を50年ぶりに塗り替える快挙になった。

 「ヤフオクドームは投げやすいし、調子もよかった」。今季初のヤフオクドームで最速152キロの直球が面白いようにコースへ決まった。スライダー、ナックルカーブとも精度抜群で今季、習得したチェンジアップを使うまでもない。全95球中、ボールは25球。8回4安打1失点で無四球と昨季と合わせ、本拠地のマウンドは50イニングで与四球2と相性は抜群の下地もまた、快投を援護した。

 日本人のように体調管理にこだわっている。熱狂的サポーターであるオランダ・PSVの試合は、午後10時前後に開始することが多いが、優勝が決まる8日の最終節以外は「寝ることが大切」とラジオも聞かず、寝た。さらに現在、オランダからトレーニングと栄養のサポートをするコーチが2日来日し栄養学を学ぶアナ夫人とともにチーム・バンデンハークのカルテットを組織。体重は減少し、筋肉量が上がるなど効果は出ている。

 「相手からすればつけいる隙がなかったね。記録へ貪欲な姿勢もあった。きょうの日のためにしっかり整えてくれた」と工藤監督。5連勝と今季も負け知らずの助っ人右腕が、チームを7連勝へと導いた。5月まだ、負けなしで2位ロッテとの差はもう4ゲームだ。

 「きょうはきょうで終わり。また、あすから一つずつやる」。ここから先のレールはない。このオランダ人は自らの右腕で伝説をつくっていく。(福浦 健太郎)

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