センバツ4強の秀岳館 延長戦で敗れる「1カ月も実戦から離れているから」

[ 2016年5月11日 21:56 ]

 11日に長崎市で開幕した高校野球の春季九州大会に地震で大きな被害を受けた熊本県から秀岳館高が臨んだが、春の甲子園大会4強の力を出せなかった。初戦の2回戦で大分高に2点リードの9回に追い付かれ、延長13回タイブレークの末に4―5で敗れ、鍛治舎巧監督は「(練習不足は)痛かった。仕方がないですね」と話した。

 熊本県外から入学した部員も多く、地震後には一時的に実家に避難。その間は多くの選手がランニングやキャッチボール程度しかできない状況だった。主力選手は4月末ごろに県内に戻り、5月から本格的に練習を始めたが、ナインの動きは鈍かった。鍛治舎監督は「1カ月も実戦から離れているから」とかばった。

 大会は4月23日から行われる予定だったが、地震の影響で約2週間延期された。当初の日程では出場辞退の可能性もあっただけに、九鬼隆平主将は「ありがたい」とプレーする機会を得られたことに感謝した。今後は熊本県の避難所周辺の清掃などに励みながら、夏の甲子園を目指す。

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2016年5月11日のニュース