マー君 3被弾中2発がスライダー「キレなかったし高かった」

[ 2016年5月11日 12:27 ]

2回、カスバートに逆転2ランを浴びたヤンキースの田中(AP)

ア・リーグ ヤンキース10―7ロイヤルズ

(5月10日 ニューヨーク)
 ヤンキース・田中将大投手は「全体的に球が高かった」と10日(日本時間11日)のロイヤルズ戦を振り返った。7回を投げ7安打6失点。6失点はいずれも本塁打によるもので、自責点6は15年6月27日のアストロズ戦に並びメジャー自己ワースト。1試合3被弾も昨年7月23日のオリオールズ戦以来4度目で、日米通じ自己ワーストタイだった。

 2回に伏兵カスバートに逆転の左越え2ランを浴びた。3回はケーンに右越えソロとされ勝ち越しされた。5回には再びケーンに2打席連発となる逆転の左中間3ランを許した。今季はここまで6試合で39回1/3を投げ、わずか2被本塁打だったが、1試合でそれを上回った。3被弾中2発がスライダー。「スライダーはキレもなかったし、高かった。今までは相手打線の打ち損じがヒットや二塁打だったが、今日はことごくホームランにされてしまった」と唇をかんだ。

 ただ打線が10得点と奮起し、自らに勝敗はつかなかったものの、チームは10―7で昨季ワールドチャンピオンのロイヤルズ相手に2連勝となった。これまでは援護に恵まれず、好投続きながら1勝にとどまっていた。「こういう時こそビシッと抑えて勝つのがチームとしてもいい形だと思う。それを接戦で、どちらに転ぶか分からない試合にしてしまった。チームが勝ってもちろん良かったが、僕自身はまだうまくかみ合っていないのかなと思う」と厳しい表情を浮かべた。

 次戦は中4日で15日(同16日)に本拠地でのホワイトソックス戦に先発する。「いい投球してでしか、本当の意味では切り替わらないと思う。次、いい投球をします」と最後は力強く誓った。

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2016年5月11日のニュース