陽川、田口のスライド歓迎「いいイメージで行ける」

[ 2016年5月11日 06:01 ]

フリー打撃を行う陽川

 「田口打ち」の刺客はこの男だ。4月27日の対戦で1失点完投勝利を許した巨人の左腕から、唯一2安打を放ったのが陽川。左腕がスライド先発する今日の試合も、好相性を買われて先発起用される可能性は十分あり、自身のアピールのためにも闘志を燃やした。

 「いいイメージで行けると思う。思ったよりも真っすぐがピッと来る。(前回は)変化球と直球を打っているけど、今度はどういう配球をしてくるかですね」

(代打か  ら2の2/) 同じ甲子園での前回対戦では、10―1と大差を付けられた6回1死に代打で出場。3球目の外角スライダーを逆らわずに右前にはじき返した。9回先頭で回ってきた2度目の対戦では、ストレートを振り抜いて左前へ。右に左に打ち分け、陽川自身にとっては、今季ここまで唯一複数安打した試合となっている。

 チームはここ4試合連続で6安打以下と打線が低調。前回ホームでの「伝統の一戦」は2敗1分けで未勝利という芳しくないデータも並ぶ。技量不足を承知の上で若手を積極起用している金本監督だが、今の閉塞感を打破するのに期待するのもやはり若手なのだ。巨人戦が雨天中止となった10日の練習後にも「やっぱり打たないとね。打って、打って、走って、勢いを付けていかないと」と若虎にハッパをかけた。

 左太もも裏を痛めて2軍調整中の同じ内野手の西岡が、実戦復帰間近。今成、北條らと三塁のポジションを争っている陽川は、ここ14打席で1安打と当たりが止まっており、1軍残留の瀬戸際にいる。前回のイメージのまま左腕を打ち崩し、スタメン定着への踏み台にしたい。(山添 晴治)

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2016年5月11日のニュース