メッセ“同期”原口に託す「思うようにやってくれたら」

[ 2016年5月11日 05:30 ]

歯を食いしばってトレーニングを行うメッセンジャー

 シンデレラボーイにすべてを託す! 11日の巨人戦に先発するメッセンジャーが、今季2度目のバッテリーとなることが濃厚な7年目の原口へ、全幅の信頼を口にした。

 「原口はバッティングも調子が良いし、彼は調子良く仕事ができている。思うようにやってくれたら良い」

 破竹の勢いに助っ人右腕も“乗った”。4月27日に支配下登録されて以降、攻守に躍動し瞬く間に主戦捕手の座を射止めた育成上がりの若虎とは、5日の中日戦(ナゴヤドーム)で初めてコンビを組んで7回無失点。「良い捕手だと昔から知っている」。同じ入団7年目で不調で2軍落ちした際などに鳴尾浜のブルペンで球を受けてもらっていた“同期”と力を合わせて4勝目を手にした。

 本来なら、1軍経験の浅い原口を、投手陣のリーダー格である助っ人右腕が引っ張っていくことも想像できるが「今は彼の思うままにやって欲しい。必要なら話し合いはする。捕手のことは信頼している。心配はしていない」と出されたサインには、自信を持ってうなずくつもりだ。

 「(巨人戦で)気持ちを高ぶらせすぎると、自分を見失ってしまう。自分自身をコントロールして、高ぶりすぎないように自分の信頼した球を投げていきたい」

 自身4連勝中で、13年に記録した最多5連勝に王手をかけている。悪天候でマウンドがぬかるむ可能性にも「(天気など)自分でコントロールできないことは気にしないよ。(阪神)園芸さんがグラウンドを整備してくれるので、関係ない」と問題なしを強調。メッセンジャーが器の大きい投球で宿敵を斬る。(遠藤 礼)

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2016年5月11日のニュース