広島ジョンソン不運…田中の失策で巨人戦初失点 完投も逆転負け

[ 2016年5月4日 05:30 ]

<巨・広>4回2死一、三塁、亀井の時に遊失で失点しジョンソン(中央)の周りに集まる広島ナイン

セ・リーグ 広島2―3巨人

(5月3日 東京D)
 広島のジョンソンが、たった1球で地獄をみた。2―2の8回2死一塁、ギャレットへの初球ストレートが甘く入り、右中間を破られての決勝二塁打。自身に腹が立ってマウンド上で吠えた。チームの連勝を3で止め、1日に立った首位の座も巨人に明け渡した。

 「真ん中のストレート…」。これ以上の言葉は出てこなかった。悔やまれるのは2死から与えた坂本への四球だろう。不必要な走者を出した直後の1球だった。

 それでも、決して戦犯とはいえない。8回完投で自責は1。2―0の4回は2死一、三塁から亀井を遊ゴロに打ち取ったが田中がファンブルした。昨季から巨人戦27イニング目で初めて許した失点だった。「エラーは起こるものなので仕方ない。野手もエラーをしようと思ってやっているわけじゃないからね。でも、その直後の適時打は阻止しないといけなかった」。チームメートを責めず、次打者・村田の同点左前打を反省した。

 今季、3月31日の阪神・高山以来、セ・リーグ2本目となる田中の初回初球先頭打者弾で幸先よく幕を開けた首位攻防は痛い逆転負け。1点差ゲームも2勝7敗となり、緒方監督も「接戦をいかに勝ちきるかだ」と課題を突きつけられる一戦だった。

 ▼広島・エルドレッド(4回に3戦連発、リーグトップに並ぶ11号ソロ)手応えはあった。自分のスイングができている。

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2016年5月4日のニュース