オリ 最後はヒヤヒヤ3連勝 9回5点リードから大逆転負け寸前…

[ 2016年5月4日 06:50 ]

<西・オ>勝利を喜び合うオリックスナイン

パ・リーグ オリックス7―6西武

(5月3日 西武プリンス)
 危なかった。オリックス・福良監督は開口一番「失敗かな」とつぶやいた。5点差の9回、白仁田を投入して「平野の温存策」に出た。

 吉田一と迷ったというが、6連戦の初戦だけに守護神温存は当然の策だ。だが、敵地の雰囲気にも飲み込まれ、危うく大逆転負け寸前だった。

 四球、三塁内野安打で無死一、二塁。ここで代打・竹原の打球は平凡な二ゴロ…と思いきや、西野がファンブルして無死満塁。ベンチはたまらず平野を投入するも、秋山に初球を右前に運ばれて2失点。さらに1死一、三塁から栗山には右中間への2点適時二塁打。ついに1点差にまで追い詰められた。

 徳俵に足が掛かったが、ここで14年最多セーブ王の平野が踏ん張る。中村を145キロ直球で見逃し三振にとると、メヒアには5球連続フォークで空振り三振。「一発打たれるとサヨナラだったので、何とか勝ててよかった。(走者が)1人出るまで何もしていなかったが、一度肩をつくっていたし、気持ちも切っていなかったので、何とか」。さすがの平野も冷や汗をぬぐい、指揮官も「平野がよく抑えてくれた」と最敬礼した。

 T―岡田の先制3ランに始まり、4回に中押し、7回には小谷野の4号2ランと理想的な展開だったが、最後に継投の難しさが出た。それでも今季2度目の3連勝で、西武に並んで5位タイ。楽天がサヨナラ勝ちしたため最下位脱出とはいかなかったが、3位の日本ハムとも1ゲーム差だ。Aクラスが見える大きな1勝だった。 (鶴崎 唯史)

 ▼オリックス・ディクソン(8回2失点で3勝目)得点力の高いチームだから丁寧に投げた。(9回は)少しナーバスになったが、チームで一番いい投手が投げているから信頼していた。

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2016年5月4日のニュース