ヤクルト今季初5連勝で5割!山田11号 最近11戦7発、50発ペース

[ 2016年5月4日 05:30 ]

<D・ヤ>5回2死二塁、山田は左中間へ11号2ランを放つ

セ・リーグ ヤクルト6―0DeNA

(5月3日 横浜)
 ツバメ軍団がゴールデンウイークに入り、完全に上昇気流に乗った。その中心にいるのは山田だ。4―0の5回、モスコーソの140キロ直球を鋭く振り抜いた。打球は左中間席の上段に飛び込む2試合連発の11号2ラン。この時点ではリーグ単独トップとなる一発で、今季初の5連勝を決定付けた。

 打ち損じを繰り返さないから驚異的な成績を残せる。「1、2打席目のチャンスでは詰まってしまい、納得いかなかった」。初回無死一、二塁ではスライダーを左飛。3回も1死二塁で2ボールからの146キロ直球をファウルと仕留められず、4球目のチェンジアップで中飛に倒れていた。それでも「慎重にならないように大胆にいった」と3打席目で、初球の甘い球をきっちり捉えた。

 最近11試合で7本塁打。31試合消化時点ながら、本塁打ペースをついに「50発」の大台に乗せた。今季は相手投手のマークが一層厳しくなっているが、その中でも他球団の選手が目を見張る輝きを放つ。4月27日の広島戦(神宮)の試合前。神宮の室内練習場で、菊池と丸に「おまえ、やばくない?」と声を掛けられた。山田は「ボールが飛ぶと思うんですよ。今年は」と冗談めかしたが、自己最多となった昨季の38本塁打を大きく上回りそうな勢いだ。

 チームも今季初めて借金を完済して勝率5割とし、4位タイに浮上した。山田は、ナイターの巨人戦で本塁打を放った広島・エルドレッドに並ばれたが、打率・348、11本塁打、7盗塁と、2年連続のトリプルスリーへ春先から快調に数字を残している。「打撃は波がある。いずれ調子の悪いときが来る。それを短くするようにしたい」と山田に浮ついたところはない。頼れる背番号1が連勝街道を引っ張る。 (平尾 類)

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2016年5月4日のニュース