“胴元”斉藤容疑者の素性…元暴走族、板前から独立し起業

[ 2016年4月30日 08:05 ]

原宿署に移送される斉藤容疑者
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巨人元投手・笠原容疑者ら逮捕

 巨人の野球賭博問題に絡み、警視庁組織犯罪対策4課は29日、元巨人投手で飲食店経営者の笠原将生容疑者(25)を賭博開帳図利(とり)ほう助の疑いで逮捕した。また、これまで「B氏」とされNPB(日本野球機構)が野球賭博常習者と認定した自称無職の斉藤聡容疑者(38)も賭博開帳図利の疑いで逮捕。組対4課によると、2人は容疑を認めているという。

 斉藤容疑者は、かつてスポニチ本紙の取材に「昔、東京・練馬の暴走族にいてやんちゃした頃もありました。暴走族の先輩で寿司職人をやっていた人がいて格好いいと思い板前になった」と話していた。

 板前から独立して起業を考えた際、目をつけたのがウニだった。「他の食材は収穫量や仕入れ価格が安定しない。ウニは元々価格は高いが、安定している」と05年に新宿でウニしゃぶの店を始め、都内で数店舗を開くまで成功。笠原容疑者は斉藤容疑者の支援を受け、今年3月に福岡市内に飲食店を開いている。

 六本木、西麻布周辺で遊ぶことが多く、巨人の選手とも仲が良いと話していた斉藤容疑者は「昔からギャンブルが好きで、確かに野球賭博も知っているが、自分では常習者という認識はない」としたうえで、笠原容疑者との関係については「日頃からコンピューターゲームやゴルフなどで賭けをしていて、その延長で(野球賭博を)教えた。始めたのは2014年の春ごろ」と話している。一方で暴力団との関わりについては「関わりはない。笠原と2人の間だけでやっていた」とした。

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