イチロー「前田のことは…」 同僚の薬物処分発表と重なり…

[ 2016年4月30日 05:30 ]

<ドジャース・マーリンズ>5連勝を飾り、チームメートとタッチを交わすイチロー(左から2人目)

ナ・リーグ マーリンズ5―3ドジャース

(4月28日 ロサンゼルス)
 マーリンズのイチローは前田との3打席でいいところがなかった。

 初対決もあってタイミングを崩され、外野にすら打球を飛ばせなかった。試合後に「前田のことはコメントできないですね」と言った。

 その理由は、この日も出場していたゴードンの禁止薬物使用による80試合の出場停止処分を知ったためだった。同じリードオフマンで「兄貴分」として慕われており特製のバットケースを贈っている。気心が知れた仲間の意外な形での“離脱”にショックを隠しきれず、沈痛な面持ちで「(ゴードンの処分発表は)凄いタイミングですね」と声を絞り出す。チームは5連勝で勝率5割まであと1勝としたが、クラブハウスは静まり返ったままだった。試合直後のミーティングの雰囲気を問われたイチローは「そら、(みんな)無言ですよ」と漏らした。(笹田幸嗣通信員)

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