ソフトバンク17日の楽天戦を実施 工藤監督「野球を通し力になるしかない」

[ 2016年4月17日 08:47 ]

<ソ・楽>16日、熊本での地震で試合が中止になり練習を行うホークスナイン

 ソフトバンクは17日13時からの楽天戦(ヤフオクドーム)を予定通り実施すると発表した。同日、チームの公式サイトで発表した。

 16日の同カードは無念の中止。ヤフオクドームでの公式戦が中止となるのは、台風5号の影響を受けた07年8月2日のソフトバンク―オリックス以来、9年ぶりだった。工藤監督は「楽しみにしてくれたファンは多いと思う。申し訳ない気持ちもあるけど、現状を見た上で判断してもらえば理解していただけると思います」と苦渋の表情だった。

 前夜、福岡市内は午前1時25分に始まり同1時46分、同3時56分、同4時15分と計4度も緊急地震速報が鳴るなど、眠れない選手も多かった。16日未明の地震で震度6弱が観測された大分県大分市に実家がある内川は「連絡は取り合っています。大変だったらしいけれど、家で被害があったとは聞いてません」と話し、大分市に隣接する別府市に自宅がある今宮は「テレビが落ちて壊れたみたいです」と不安そうに話した。

 17日に先発予定の武田は宮崎県出身で、宮崎市内の実家は海岸線に近いこともあり「2時間くらしか眠れなかった」と憔悴(しょうすい)し切った様子。それでもやるべきことは一つ。「何ができるかは分からないけど、勝つしかないです」と気持ちを入れ直した。

 時間の経過とともに被害の大きさは拡大の一途をたどった。「本当に信じられない。物が壊れれば修復することはできるかもしれないけど、人命は凄く大事だと思う。安否確認、救出作業も早く進んでほしい」と工藤監督。野球に集中できる状況ではないが「野球をやるしかない。野球を通し、力になるしかない」と自分自身へ言い聞かせるようにつぶやいた。

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2016年4月17日のニュース