PL学園 8回コールド負け 夏の大阪大会後は自動的に休部に

[ 2016年4月17日 09:06 ]

太成学院大高に8回コールド負けを喫したPL学園。左は川上新監督

高校野球春季近畿大会大阪府予選・2回戦 PL学園2―9太成学院大高

(4月16日 太成学院大高グラウンド)
 部の存続危機に揺れる名門・PL学園は春季大阪大会2回戦で太成学院大高と対戦し、2―9の8回コールド負けを喫した。

 剣道部出身で野球経験のない川上祐一新監督(41)が2月17日に就任後、公式戦初采配だった一戦。すべてのサインを出した指揮官は「勝たせてあげることができなくて申し訳ない。今のままの練習では勝てない」と悔しさをにじませた。

 昨春の新入部員受け入れ停止に続き、今春も部員を受け入れておらず、現部員は出場資格のない記録員1人を含めて12人だけだ。夏の大阪大会後は自動的に休部状態に陥る。この日は5死球あり、いずれも大事には至らなかったが、選手11人でギリギリの状態が続く。川上監督は今後について「(今夏後の)休部という形しか聞いていません」と話すにとどめた。

 他クラブとの共用となる新室内練習場は5月下旬に完成予定で、17年春以降の新入部員受け入れ再開にわずかな希望も残す。背番号1で先発した梅田翔大主将(3年)は「このユニホームを着ている以上、泥を塗らないようにしたい。こういう状況でも精いっぱいやるのが使命。それをまっとうするだけです」と“最後の夏”をにらんだ。 (吉仲 博幸)

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2016年4月17日のニュース