メガネで童顔“坊っちゃん”一変!ヤクル石川 明晰0封 

[ 2016年4月17日 05:30 ]

<ヤ・D>眼鏡をかけて先発し、2勝目を挙げた石川

セ・リーグ ヤクルト4―0DeNA

(4月16日 松山)
 ヤクルトの石川がいつもと違う。眼鏡だ。いつもは登板する際はコンタクトレンズをつけているが、プロ通算388試合目の登板で初めて度が入ったオークリー社製の眼鏡を着用した。

 「コンタクトが合わない日もある。違和感はなかったですね」。普段は36歳とは思えない童顔だが、坊っちゃんスタジアムでインテリを想像させる風貌に変身した。

 初回1死三塁のピンチを招いたが、1ボールから打ち気にはやる3番・井手を真ん中低めのシンカーで三ゴロ。4番・筒香は外角いっぱいのカットボールで見逃し三振に打ち取った。2回以降は3イニング連続の3者凡退と「視界良好」で、6回1/3を4安打無失点で今季2勝目。前回9日のDeNA戦(横浜)は3被弾を浴びて4回5失点でKOされていただけに、真中監督は「前回悪い投球だった中でリベンジしてくれた。よく粘って投げた」と労をねぎらった。

 熊本で続いている地震は松山市内でも16日午前1時25分頃に震度4を観測した。大きな揺れに、ホテルで就寝していた石川も目を覚ましたという。「すぐには眠れなかったけど、試合をつくることだけを考えた」。マウンドに上がれば、常に冷静沈着。向上心旺盛で変化を恐れない左腕が、チームを連勝に導いた。

 実は秋季キャンプを行っている松山では過去3試合で0勝2敗と白星がなかった。石川にとっては恩返しの勝利。「キャンプでお世話になっているし、ゆかりがある。何とか皆さんに勝利をという気持ちで投げました」と、眼鏡を外したお立ち台で声を張り上げた。 (平尾 類)

 ▼ヤクルト・高津投手コーチ 石川がこれだけビシッと投げてくれればこうなる。

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2016年4月17日のニュース