千葉商・長嶋　“ミスター”母校斬り「親戚ですか？とよく聞かれた」

＜千葉商・佐倉＞ミスターの母校相手に７安打１失点で完投した千葉商・長嶋

第９７回全国高校野球選手権千葉大会１回戦 千葉商５―１佐倉

（7月11日 ＱＶＣマリン）
　ミスターの母校に勝った。抑えた右腕の名前は、何と長嶋だ。千葉商の２年生エースは佐倉との初戦で１失点完投。最後の打者から空振りで７個目の三振を奪うと、右拳を力強く握り「最後は三振が取れると思った。３年生が声を掛けてくれたおかげ」と感謝した。

　巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の母校との対戦。「“親戚ですか？”とよく聞かれたけど、違うんです」と苦笑する。大会２週間前から食事も喉を通らないほど緊張したが、「ミスターと呼ばれた人が卒業したところに勝てば知名度も上がる」と自らを奮い立たせた。
　甲子園には春夏通算８度出場している古豪だが７７年夏を最後に遠ざかっている。長嶋は「甲子園に行きたい。シード校と当たるのが楽しみ」と力強く言った。　（渡辺　剛太）