桂、3日前サヨナラ捕逸から一転 指揮官絶賛好守&劇勝呼ぶ安打

[ 2015年7月12日 18:55 ]

<中・広>12回2死一塁、サヨナラ2点本塁打を放った藤井(左から2人目)は笑顔でホームへ向かう(右は打たれた中崎) 

セ・リーグ 中日2―0広島

(7月12日 ナゴヤD)
 中日の桂が12回表は失点を防ぎ、裏はサヨナラ弾を呼ぶ安打。3日前にサヨナラ捕逸した“戦犯”が一転、劇的勝利の立役者となった。

 両チーム決め手を欠き0―0で迎えた延長12回表、遊撃・遠藤の悪送球で先頭打者の新井に二塁まで進まれると、犠打で送られ、勝ち越しのランナーが三進。堂林を空振り三振に切ってとり2死としたところで田中を敬遠したが、荒れ気味の福谷が投じた4球目はワンバウンド。後ろにそらせば勝ち越しのホームを踏まれる場面だったが、桂ががっちりと捕球。続く会沢を打ち取ってピンチを切り抜けた。

 3日前の阪神戦では延長11回、谷繁兼任監督に代わって出場したばかりの桂が1死満塁からパスボールしサヨナラ負け。この時も福谷とバッテリーを組んでおり、サヨナラ捕逸は球団史上初の屈辱だった。

 谷繁兼任監督は桂のナイスキャッチを振り返り「12回表のワンバンね、自分がキャッチャーだったらもしかしたら後ろに逸らしていたんじゃないかっていうのを止めたのでね。あれは超ファインプレーですね」と絶賛。3日前は決定的な場面でミスを犯した若武者の好守を喜んだ。

 負けがなくなった12回裏、2死走者無しから桂が中前打で出塁し、続く藤井が右翼席へサヨナラ弾。指揮官は藤井の一発を称えつつ「2アウトから桂がヒットで出たことがこのホームランにつながったと思う」と打撃面での貢献にも目を細めた。

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2015年7月12日のニュース