柳田、トリプルスリー達成へ盗塁強化 公約未達成の“罰金”ご免

[ 2015年6月18日 05:30 ]

ケース打撃で走塁練習する柳田

 走れ、ギータ!交流戦で打率・429、5本塁打と打ちまくったソフトバンク・柳田悠岐外野手(26)が17日、今季公約のトリプルスリー達成のために盗塁のペースアップを誓った。現在、打率・376、13本塁打に対し、10盗塁で年間23個ペース。3割、30発、30盗塁をクリアするべく、19日のリーグ戦再開から積極的に走る構えだ。達成すれば02年の松井稼頭央内野手(楽天、当時西武)以来実に13年ぶりの快挙となる。

 目指すは盗塁強化だ。今季の個人目標に「3割、30発、30盗塁」のトリプルスリーを掲げている柳田は3週間の交流戦で5盗塁を記録したが、ようやく2桁の10個に到達したばかり。シーズンペースに換算して約23個と打撃部門の好調さからすれば少し物足りない。柳田自身も「盗塁を増やしたいと思っている」と交流戦終了時点でペースアップに意欲を見せていた。

 33盗塁をマークした昨年の63試合消化時点は15盗塁。ケガで戦列を離れている足のスペシャリスト本多が「今のペースだとちょっと心配ですね。ひと月に10個が目標としてもなかなかクリアするのは難しいですから」と話していたのは、まだ盗塁数が1桁の時。とはいえ、確かにペースアップを意識しなければ30個到達は微妙だ。

 ただ、柳田の走塁を間近で見ている飯田外野守備走塁コーチは「最近は走るようになってきた。配球面も頭に入れている。柳田の特長は少しスタートが遅れてもセーフになる加速力」と走塁能力を高く買っており「30盗塁はいけるでしょう」と楽観視した。

 打率・376、13本塁打の打撃部門は藤井チーフ打撃コーチが「3割、30発は現時点では80%ぐらいの可能性」と太鼓判。本塁打はシーズンペースで29・5本とギリギリのラインだが「本塁打は増えてもらわなければ困る。3連戦で1本打つ意識でやっていけばいい。目標は40本」と期待を寄せた。

 柳田自身、開幕前に球団の公式グッズである「公約Tシャツ」でトリプルスリー達成を約束しただけに必死だ。公約が達成されない時は球団グッズショップで使える3000円分のクーポン券が購入者の特典となり、これは“罰金”として選手負担になる。チームで断トツの1400枚の売り上げから420万円の出費となるだけに何としてもクリアしたいところ。柳田は「オールスターまでの具体的な数字は考えていないけれど、いけると思った時は狙っていきたい」と盗塁の意識を高めることを宣言していた。

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2015年6月18日のニュース