西部ガス 初の都市対抗出場!九大出身インテリ右腕が力投

[ 2015年6月18日 13:31 ]

第86回都市対抗野球・九州第3代表決定戦 西部ガス4―1ホンダ熊本

(6月18日 藤崎台)
 7月18日に開幕する第86回都市対抗野球の出場32チームが18日、決まった。九州第3代表決定戦で西部(さいぶ)ガスがホンダ熊本を下し、チーム始動4年目で初の本戦出場を決めた。

 熊本・藤崎台球場に歓喜の輪ができた。2011年にそれまでの軟式野球チームを硬式に変更、日本通運で監督を務めた杉本泰彦氏(55)を迎え、翌年から本格始動。九州出身の選手を中心に仕事との両立をモットーに活動を始めた。駒大苫小牧時代にヤンキースの田中を擁し夏連覇を果たし香田誉士史氏(44)をコーチに迎え、厳しい指導の杉本監督を香田コーチがフォローする絶妙な手綱さばきで予選を勝ち抜いた。

 「やっとです。昨年、日本選手権に出て選手も全国の舞台を味わった。チーム一丸で今度は全国1勝を目指していきます」。杉本監督の声が弾んでいる。この日は連投となる先発阿部雄也投手(23)が力投。九州大理学部卒のインテリ右腕が代表の座を引き寄せた。

 地元福岡を中心に長崎、熊本の世帯にガスを届ける。まだ九州以外では「セイブ」と読む人も多い。都市対抗で勝ち上がれば「さいぶ」の知名度も一気に上がる。雨で予選が長引き、19日の組み合わせ抽選会(都内)にギリギリで間に合った。「チャレンジャー精神で行きますよ」と指揮官は胸を張って抽選に臨む。

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