和田監督嘆き節「打てない期間が長すぎる」 12球団ワースト打率

[ 2015年5月31日 05:30 ]

<西・神>6回無死、ゴメスは投飛に倒れる。投手・菊池

交流戦 阪神2-9西武

(5月30日 西武D)
 横山、石崎の新人コンビが打ち込まれての敗戦は、裏を返せば打ち負けた敗戦でもあった。菊池の前に7回まで11三振を喫し、わずかに2得点。試合後の阪神・和田監督の言葉からは事態の深刻さが浮き彫りになった。

 「(打てない)期間が長すぎるよな。(簡単に)打てば…と言える状態ではない。打つにこしたことはないけど、打つだけが打線じゃない。走塁であったり、どうやって、つないでいくのかということ」

 交流戦開幕から4連勝という好スタートを切っていたが、その原動力は4試合をわずか3失点に封じた投手陣だった。対照的に打線はと言えば、4連勝中も計10得点。この日を含めると交流戦5試合で、2桁安打はわずか1度きりだ。振り返れば、前日29日の虎の子の決勝点も内野ゴロで奪ったもの。開幕から2カ月が過ぎても、一向に上昇する気配はなく、チーム打率・228は断トツの12球団ワーストだ。

 象徴的だったのは、やはり、4番ゴメスだ。2打席連続本塁打で6打点を荒稼ぎした西武・中村とは、あまりに対照的。4打数無安打2三振と完全に沈黙した。

 「(菊池は)いい真っすぐとカーブが適度に荒れていたね。ストライクゾーンのボールを打たないといけなかったんだけど。とらえないといけないボールをファウルにしてしまった」

 西武プリンスドームの長い階段を上りながら、力なく寂しい一日を振り返るしかなかった。初回2死一塁は速球に空振り三振。1―1の3回2死二塁で今度は外角低めチェンジアップにバットが空を切った。交流戦5試合で20打数4安打の打率・200。7三振はすべて空振りで、そのほとんどがボール球を振らされたものだ。

 打線の現状を冷静に受け止めた上で、和田監督はこう結んだ。「接戦に持ち込む試合をやっていきたい。連勝が止まった後が大事になる」。もうしばらくは、投手陣の踏ん張りに活路を見いだすしかなさそうだ。

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