オリ金子また勝てず…チームは31日にも自力V消滅の可能性

[ 2015年5月31日 05:30 ]

<オ・広>6回、ガックリとベンチへ戻る金子

交流戦 オリックス3-4広島

(5月30日 京セラD)
 オリックスが今季18度目の逆転負けを喫し、借金も再び今季最多タイの14になった。昨季投手陣の二枚看板だった沢村賞右腕とセーブ王がともに暴投で痛恨の失点。チームの窮状を象徴するような光景だった。「しのぎあいで負けたということ」。今季13度目を数えた1点差敗戦に森脇監督の声は沈んだ。

 23日に右肘手術から復帰登板した金子は今季2戦目に挑んだ。4回にシアーホルツに同点ソロを浴び、6回には新井とシアーホルツに連打され無死一、三塁。エルドレッドに対する初球フォークがワンバウンドし、勝ち越し点を与えた。

 同点に追いついた直後の9回には平野佳が自滅した。1死三塁から丸への初球フォークがワンバウンド。ボールはバックネット付近まで転々とし、三塁走者の田中に決勝の本塁生還を許した。

 光明があるとすれば、エースが6回6安打2失点でまとめたことか。森脇監督が「十分な投球」と納得すれば、高山投手コーチは「試合を作る力がある」と評価した。しかし、当の本人は自分を責めた。

 「(6回2失点に)そこを目指しているわけではないので。もっと取られてもおかしくなかった。自分のことでいっぱい、いっぱい。もっと打者のことを考えて冷静にならないといけない」

 気になる右肘手術の影響についても多弁に告白した。「いつ痛くなるか、ということは手術前もあったし、手術後もあった。手術してから余計に、そう思うところもある。少しでも無くなればと思う。すぐに納得のいく投球ができるわけではないし、現状を受け止めて、どういう投球をするべきか、と思っている」。86球で交代した球数を、これからどこまで伸ばせるか。ソフトバンクの敗戦で自力優勝の可能性はかろうじて残った。奇跡の逆襲には金子の力が必要だ。

 ▼オリックス・平野佳(暴投で決勝点を与え)厳しいところに投げようと思った。残念です。

 ≪31日にも自力V消滅≫オリックスは連敗したが、ソフトバンクも敗れたため自力Vの可能性は残った。ただし、31日も結果次第で自力Vが消滅する。対象チームは引き続き2位のソフトバンクで、オリックスの負け、ソフトバンクの引き分け以上が条件。

続きを表示

野球の2015年5月31日のニュース