DeNA井納 千葉凱旋4勝 高3夏にコールド負けQVCで粘投

[ 2015年5月31日 05:30 ]

<ロ・D>先発の井納は8回1失点で4勝目

交流戦 DeNA5-1ロッテ

(5月30日 QVC)
 あの夏から11年。当時18歳の少年はひと回りもふた回りも成長して千葉に凱旋した。DeNAの井納が8回1失点(自責0)で4勝目。「(ロッテの)石川投手がQVCで9連勝中だったので負けたくなかった」と笑った。

 ボールを低めに集めた。初回はNTT東日本時代の先輩・清田に右翼線二塁打を浴びたが、後続を斬り無失点。4回に1失点もリズムを崩さず投げた。8安打を許すなど毎回のように走者を出しながら8回まで最少失点。24アウトで内野ゴロは6割を超える15だった。

 QVCマリンは嫌な思い出しかなかった。木更津総合3年夏の千葉大会準決勝で現在の同僚・松本がエースだった千葉経大付に7回コールド負け。KOされてベンチで「引退後は何して遊ぼうか…」と考えるほどの大敗だった。プロ初の登板で悪夢を払しょく。「球場が広いので大胆に投げられた」と振り返った。

 チームは3連敗を免れ今月16勝目。月間16勝以上は57年、97年(ともに8月)に続き球団3度目だ。中畑監督は最近の登板3試合で2勝無敗の井納について「ピンチで粘る。ちょっと風格が出た」と絶賛。投手陣を支える柱が太くなってきた。

 ▼DeNA・筒香(右太腿裏痛から5試合ぶりに先発復帰して2安打)もう問題ない。チームも勝ててよかった。

 ≪5月首位通過が確定≫DeNAがロッテに勝ち5月は16勝目。チーム月間16勝以上は57年8月18勝、97年8月20勝に次ぎ18年ぶり3度目になった。これでDeNAは5月終了時の首位が確定。チームにとって5月を首位で通過するのは大洋時代の62、65、73年に次いで42年ぶり4度目。

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