福留光った 黒田キラー健在、3276日ぶりアーチ浴びせ一矢

[ 2015年4月12日 06:20 ]

<神・広>2回1死、福留は黒田(左)から右越えjに3号同点ソロを放つ

セ・リーグ 阪神2―7広島

(4月11日 甲子園)
 6連敗にいら立つ虎党にとっても、福留の活躍だけが、せめてもの救いだった。1点を先制された直後の2回1死、フルカウントから黒田の内角145キロのツーシームを振り抜いた打球は高々と舞い上がった。右翼手・松山が徐々に後退していくのをあざわらうかのように、右翼ポール際に着弾する3号ソロ。黒田からの本塁打は、中日時代の2006年4月22日広島戦(米子)以来、実に3276日ぶりで通算5本目だった。

 「きょうはたまたま、いつもとは違う(レフトから)ライト方向への風があったので、なんとかスタンドまで届いてくれた。黒田さんはいいピッチャーなので、ストライクゾーンに来たら積極的に打ちに行こうという思いで打席に立った」

 過去、メジャー時代を含め、121打数40安打の打率・331、4本塁打、13打点。対戦するのは、カブスに在籍していた11年以来だったが、相性の良さは変わらなかった。

 4点を勝ち越された直後の6回も、福留のバットが火を噴いた。1死から、ゴメス、マートンの連打で一、二塁。今度は黒田の初球、真ん中低め148キロを強振した。当たり自体はよくなかったが、何とかしたいという気持ちが乗り移ったかのように、打球は一、二塁間を抜け右前適時打となった。

 今季、黒田とは、まだ何度も対戦が予想される。2安打2打点はメジャー帰りの右腕に「福留警戒」を再認識させたはず。敗戦の中で「キラーぶり」を発揮した一日だった。

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2015年4月12日のニュース