黒田 6回2失点2勝目、新井V打 復帰組躍動で初3連勝導く

[ 2015年4月12日 05:30 ]

<神・広>6回無死満塁、甲子園の広島ファンの声援を受けて右前適時打を放った黒田は、次打者の右前打で二塁に進む

セ・リーグ 広島7―2阪神

(4月11日 甲子園)
 黒田が投げ、新井が決めた!広島の黒田博樹投手(40)は11日、阪神戦で6回を2失点で切り抜け、今季2勝目をマークした。ツーシームを痛打されて投球の組み立てに苦しんだが、中盤以降はスライダーを有効に、7安打されながらも失点を2回と6回の1点ずつに抑えた。また、新井貴浩内野手(38)が1―1の6回に決勝の左越え二塁打。黒田が白星を手にした試合で、新井が決勝打を放つのは07年以来8年ぶりだ。長年のカープファンにはたまらない1勝で、チームは今季初の3連勝を飾った。

 敵地・甲子園を赤く染めた広島ファンの声援に黒田が熱投で応えた。6回2失点で今季2勝目をマーク。復帰後、最多116球を投じた右腕は「大事な場面でしっかり投げられた。ビジターで勝てたのは大きい」と充実感をにじませた。

 円熟。そう形容するのがぴったりのピッチングだった。調子が悪くても簡単には崩れない。それが日米で実績を積んできた右腕の真骨頂だ。1点リードの2回1死、福留に甘くなったツーシームを右翼ポール際へ同点ソロを運ばれた。だが3~5回はスライダーを効果的に使いながら、ゴロを打たせる。さらに4回2死三塁から上本にフルカウントから投じた7球目には152キロをマーク。過去2試合の148キロを塗り替えた。40歳とは思えない、とてつもない馬力。「いつ腕が飛んでもいいので。大事な場面では目いっぱい腕を振ろうと思っていましたから」。こん身の1球は外角に外れて上本は四球となったが、続く梅野を遊ゴロに封じた。

 苦手という打撃でも活躍した。新井が勝ち越し二塁打を放った6回。さらに1点を追加し、なお無死満塁の好機でメッセンジャーの変化球を右前に運び「いいところに飛んで良かった」。打点はドジャース時代の2011年以来で、タイムリーは実に7年ぶりだ。古巣復帰という同じ境遇の新井の勝ち越し打にも「いい場面で打ってくれた」と力をもらっていた。

 6回1死一、二塁からまたも福留に適時打を浴び、なおも1死満塁と攻められたが、阪神の新井をスライダーで空振り三振、続く関本を146キロツーシームで中飛に仕留めた。「対戦しながら相手の特徴などを頭に入れていきたい」と8年ぶりの日本球界でまだ手探り状態だが、それでも粘って期待に応えた。

 黒田が勝利投手となった試合で新井が決勝打を放ったのは07年4月30日の阪神戦(広島市民)以来、8年ぶり。ベテラン2人の活躍でチームは今季初3連勝だ。ようやく歯車がかみ合ってきた広島に逆襲の気配が漂ってきた。

 ≪甲子園9年ぶり勝利≫黒田(広)が今季2勝目。阪神戦の勝利は07年4月30日(広島)以来で、甲子園では06年7月13日以来9年ぶりとなった。また、打っては6回に適時打。黒田の日本での打点は、06年5月20日の日本ハム戦で投犠打で挙げて以来。適時打となると05年5月3日阪神戦の右越え三塁打以来で、白星&適時打もこの時以来自身4度目だ。なお、広島40代投手が同一試合で勝利投手と適時打の活躍は、40~42歳だった96~98年に4度もマークした大野以来17年ぶり2人目。

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