「昼の帝王」メッセでも止まらず、6回途中5失点KO「ダメだった」

[ 2015年4月12日 05:30 ]

<神・広>6回無死満塁、メッセンジャーは田中に適時打を許す

セ・リーグ 阪神2―7広島

(4月11日 甲子園)
 「昼の帝王」が陥落した。先発した阪神・メッセンジャーは序盤から制球に苦しむなど精彩を欠く投球で5回0/3、5失点でKO。投げ合う相手はメジャー帰りの黒田とあって、ハイレベルな投手戦を期待されたが、想定外の早期降板劇となってしまった。

 「こういう日もあると思う。ダメだったね」

 助っ人右腕は試合後、努めて冷静にゲームを振り返った。2回に2四球と安打で2死満塁とされ、安部の右前適時打で先制点を奪われた。3回からの3イニングは1安打に封じて立ち直ったかに見えたが、同点で迎えた6回に落とし穴が待っていた。

 連打で無死一、三塁のピンチを背負うと昨季までチームメートだった新井に内角高めの直球を左越え二塁打され勝ち越しを許した。その後、死球を与え連打を浴びたところで無念の降板。昨季、デーゲームは7試合に登板し6勝無敗、防御率0・67と無類の強さを誇り、甲子園に限れば5戦5勝と無敵だった男が、昼下がりの悪夢を見る結果となった。

 雨天中止となった前日の雨でマウンドが若干、ぬかるんでいたが「自分の調子が悪かったので、マウンドのせいにはしたくないね」と首を振り、力のなさを素直に認めた。自らの投球でチームの連敗を止めたかったが、叶わず…。言葉にはしなかったが、右のエースの背中からは悔しさがにじんでいた。

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2015年4月12日のニュース