ハム守乱で連勝止まる、中田痛恨失策「やってはいけないこと…」

[ 2015年4月12日 05:30 ]

<ソ・日>7回無死一、二塁、柳田の一ゴロをエラーし、ぼう然とする中田

パ・リーグ 日本ハム2―4ソフトバンク

(4月11日 鹿児島)
 自慢の守備が乱れては勝てない。日本ハム・中田翔内野手(25)が11日、ソフトバンク戦で同点の7回に痛恨のタイムリーエラー。これが決勝点となり、今季ワーストの3失策を記録したチームは、そのまま敗れた。2012年に栗山英樹監督(53)が就任してから最多となっていた連勝も7でストップ。12日の同戦(熊本)では大谷翔平投手(20)が先発する。

 球場からバスに乗り込む直前、中田は痛恨のミスを振り返った。悔しさを押し殺し、口を開いた。「やってはいけないことをやってしまった。何とか捕りたかった。上沢が頑張っていたのに申し訳ない」。立て続けにやってはいけないミスが起こった。主砲として、チームの顔として敗戦の責任を背負い込んだ。

 1―1の7回、上沢が先頭・中村に四球を与えると、続く本多が試みたバントを捕手・近藤が二塁封殺を狙うも悪送球。無死一、二塁とピンチが広がると、一塁を守る中田も柳田の平凡な一ゴロを捕り損なった。一塁ミットを差し出したが、無情にも打球はその下を通過し、「場面が場面だった。体に当ててでも止めなきゃいけなかった」。この痛恨のタイムリーエラーが決勝点となった。

 連勝も7でストップした。栗山監督は「これ(失策)をプラスにできるようにしなければならない。(近藤の悪送球は)攻め続けた結果だから」と淡々と振り返った。指揮官はオフに幕末の志士で、鹿児島の英雄・西郷隆盛の言葉がまとめられた「南洲翁遺訓(なんしゅうおういくん)」を読破した。その中にこんな一節がある。「幾度か辛酸を経て、志初めて堅し」。人の志というものは、何度も失敗や苦しみを味わって初めて定まるという。指揮官は「あす(12日)はきょう以上に元気にやる」と言い、中田も「次に必ず取り返したい」と固く誓った。連勝は止まったが、戦いは始まったばかり。この日の悔しさはを必ず勝利に変えなければならない。

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2015年4月12日のニュース