“一本足打法”DeNAドラ3倉本 藤浪討ち2点適時打

[ 2015年2月22日 05:30 ]

<D・神>初回2死満塁、倉本は右前適時打を放つ。投手・藤浪

オープン戦 DeNA7-5阪神

(2月21日 宜野湾)
 遊撃手の定位置獲得へ、一本足の豪快なフルスイングで阪神・藤浪を打ち砕いた。DeNAドラフト3位・倉本(日本新薬)が、1―1の初回2死満塁で藤浪の内角をえぐるカットボールを右前にはじき返す2点適時打。「最初の打席が勝負だと思って、とにかく集中した。積極的にいくというのを社会人から売りにしていたので」と声を弾ませた。

 使用するバットはオリックス・中島モデル。920グラムの重量バットを昨年1月から使い続ける。打撃哲学は明確だ。右足を高々と上げて腰を大きくねじって振る。日本新薬で臨時コーチを務めた南海(現ソフトバンク)などで通算567本塁打を記録した門田博光氏に「思いっきり体をひねって空振りして吐くぐらいになれ」と教えられた。「基本的には全打席引っ張って本塁打を狙っている。外角の球を流しにいくと、バットのヘッドが下がって球威に負ける」。4回にファウルで粘りながら左腕・岩田が投じた8球目、外角低めのスライダーを強引に引っ張った右前打が象徴的な打席だった。

 7回は2死三塁、遊ゴロで一塁へヘッドスライディング。口数は少ないが熱い闘志を秘める。藤浪、岩田と一線級の投手から好結果を出した新人に、中畑監督は「何か持っている。十分すぎるアピール。顔は地味だけど、やることは派手でカッコ良かった」と目を細めた。堅実な守備にも定評があり、昨季両リーグワーストの116失策を犯したチームの救世主ともなり得る。指揮官は今後も山崎憲らと競争をさせながら見極める方針だ。

 ひそかな目標がある。小さな頃から横浜(現DeNA)ファンだった倉本は日本一に輝いた98年の先発メンバーの応援歌を口ずさめる。「遊撃で憧れていた石井琢朗さん(現広島1軍守備走塁コーチ)の曲が特にカッコいい。僕があの応援歌を引き継ぎたい。開幕レギュラーというのは心に決めている」。決して遠い夢ではない。

 ▼侍ジャパン・小久保監督(試合を視察し、DeNA・倉本について)堂々としているし、落ち着きがある。左投手のインコースにも逃げない。クロスステップで投手に背中を向けていますが、今のままでいいと思います。

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