栗山監督、奥の手!大谷で決める 19日第5戦先発へ

[ 2014年10月18日 05:57 ]

<ソ・日>試合前、キャッチボールで調整する大谷

パ・リーグCSファイナルS第3戦 日本ハム12-4ソフトバンク

(10月17日 ヤフオクD)
 ずっと秘めてきた「奥の手」を出すときがやってきた。日本ハムが二刀流・大谷で日本シリーズへの切符を獲りにいく。2勝2敗のタイに持ち込んだ試合後、栗山監督は言った。

 「これで(大谷は)投げる方に専念できると思う。こうなったら投げさせるしかない。最初からいろいろ考えてやってるから。あすの野手(での出場)はない」

 18日の第4戦は欠場。投手として登板準備させ、運命の第5戦に先発する。栗山監督はファーストS第1戦で先発させた大谷の起用法について、ファイナルSは「野手で行く。シーズンでやっていないことはしない」と野手専任を明言していた。しかし、第3戦までに2勝していれば、第5戦以降に先発・大谷という青写真はあった。登板に備える余裕が生まれるからだ。

 野手で出場し、中1日で投手で登板、というパターンはシーズン中一度もない。ただ、4試合連続の5番・DHで出場して2安打したこの日は、4打席で途中交代。試合前には体幹トレーニングとキャッチボールを行い、登板2日前の投手のメニューをこなしている。

 18日の第4戦に勝てば王手、負ければ崖っ縁に追い込まれて迎える第5戦。二刀流の真価を見せるのは、チームの全てを託される運命の一戦こそふさわしい。投手では今季チーム最多の11勝を挙げた右腕。対ソフトバンク戦は4試合で1勝2敗、防御率3・52ながら8月26日の対戦は7回1失点で勝っている。

 野手としては、試合前に柏原打撃コーチ、試合中は稲葉からアドバイスを受けて2安打2得点。大谷は「いい形で得点できた。ここまで来たら一戦一戦やるしかない」と言った。ただ、次は野手ではない。その右腕で運命の一戦に臨む。

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