福留 代打同点打!先発外れても「準備できていた」CS5戦連続安打

[ 2014年10月18日 05:30 ]

<巨・神>6回1死一、二塁、左翼フェンス直撃の同点適時二塁打を放つ福留

セ・リーグCSファイナルS第3戦 阪神4-2巨人

(10月17日 東京D)
 “秋男”は代打でも勝負強かった。ゴメスの適時打で1点差とした6回、なおも1死一、二塁。新井良に代わって阪神は「代打・福留」がコールされると、スタンドが一気に沸いた。

 替わったばかりの2番手・西村が投じた2球目のファーストストライクを振り抜いた打球は左翼フェンス直撃の同点二塁打。大声援に一振りで応えてみせた。

 「準備は出来ていた。短期決戦だし(ベンチも)早く手を打ってくるというのも考えて想定はしていた」

 9月15日のヤクルト戦(神宮)以来のベンチスタートとなったが、勝負所で出番は回ってきた。右腕との今季対戦は2打数2安打。「イメージとかじゃなくて、代打で出ているし、打てる球がきたら初球から振っていこうと思っていた」。初球のスライダーを見送ると、外角低め147キロ直球に体が自然と反応した。3連勝を引き寄せて「とにかくピッチャーに向かっていくことだけを考えていた。1球で仕留めることができたのは良かった」と、してやったりの表情を浮かべた。

 15年以上前のことだ。社会人・日本生命時代にオーストラリアの大海原で巨大なカジキマグロを釣り上げたことがあった。大きさはなんと2メートルで重さ200キロ。船上で約1時間半も戦った。沖から戻る船に旗が掲げられるほど、向こうでも珍しい出来事だった。ここ一番で“大物”を仕留める集中力と勝負強さは持って生まれた才能と言っていい。

 「今日のようなウォーという終わり方ができたのは、あしたに向けても良かったんじゃないかな」

 これでCSファーストSから5試合連続安打。乗っている男は日本シリーズ進出に王手をかけて力強く言った。「あと1つ勝てばいい、じゃない。あした(18日)相手に流れを渡すことなく、勝つことが理想的」。狙うは4連勝で一気にファイナルS突破を決めること。背番号8は相手に一寸の隙も与えず、さらに大きな獲物をつかみにかかる。

続きを表示

2014年10月18日のニュース