【マー君独占手記】キャンプ中も家に帰っても一人じゃなかった

[ 2014年4月6日 07:10 ]

<ブルージェイズ・ヤンキース>2回1死満塁、ディアスの2点適時打で本塁カバーに入り、生還した三走・ナバロ(右)と交錯する田中

ア・リーグ ヤンキース7―3ブルージェイズ

(4月4日 トロント)
 【マー君独占手記】ホッとしました!味方の援護やいい守備もあって、それに助けられました。まず初戦でいい形を出すことができたことが一番。うれしいのはもちろんですけど、本当にホッとしています。

 アメリカに来て1カ月半。最初はメディアの方にボールやマウンドとか、日本との違いについてたびたび聞かれました。でも、その違いは口にしようとは思わなかった。なぜなら、ここで野球をやりたいと思ってアメリカに来たから。違うのは、みんな分かりきっていること。だから“違って当たり前でしょ”って。それが自分のスタンスなんです。そういうもの全てをひっくるめて野球だと思っています。

 全てのことが意味があると思って、メジャーに来た。まずはいろいろなことを見て、学んで、感じて。やってみてからいろいろと経験できればいい。最初の登板で勝つことができたけど、“まだこれから”という思いが強いというのも正直な気持ちです。

 あらためてヤンキースを選んだのは一番、自分のことを評価してくれたからです。野球選手はそれしかない。評価してくれたところ、必要と言ってくれたところに行こうと。他のチームを知らないので何とも言えないですが、実際、チームの一員になって、ミーティングだったり、いろいろな映像を見たりして、歴史は凄いんだなと思いました。MLBの中でもやはり違ったチームだと。

 チームメートもよく声をかけてくれる。気を使ってくれているのかな?キャンプでは食事の店の予約をしてくれたり、ゴルフ場を予約してくれたり。3月20日に休みをもらった時は、サバシアがディズニーワールドの攻略法、楽しく回るコツを教えてくれた。そのおかげで物凄く楽しく回れたし、時間を有効に使えました。

 佐藤さん(広報)、それから通訳の堀江さん、もちろん家族、支えてくれる方々には本当に感謝です。奥さんは日本と同じような食事を作ってくれたし、キャンプ中も家に帰っても一人じゃなかった。一人なら一人で何とかしようとすると思うけど、それが物凄くストレスになっていたと思う。今は、僕はプレーに集中すればいい。物凄く助かっています。“ありがとうございます”と言いたい。これは計り知れない力です。

 アメリカでの初勝利を挙げることができました。でも、以前にも言いましたが、僕は世界一になりたい。そのためにも、一年間投げ続けることが大事だと思っています。勝敗とか数字を目標にすると、自分自身を追い詰める。だから自分でできることを目標に置くのが大切。マウンドに立ち続けること。それを胸に刻んで、世界一を目指して戦っていきます。これからも応援よろしくお願いします。(ヤンキース投手)

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2014年4月6日のニュース