ペーニャ止まらん!特大6号 世界記録だ シーズン108発ペース

[ 2014年4月6日 06:06 ]

<オ・西>5回2死一、三塁、ペーニャ(右)が3ランを放ち、平野とポーズを決める

パ・リーグ オリックス4-1西武

(4月5日 京セラD)
 またオリックス・ペーニャだ。本拠地初アーチで試合を決めた。

 「高めの真っすぐを振らせに来ると聞いていた。それをとらえることができた」

 西武の先発左腕・菊池のデータは頭に入っていた。5回、糸井の投手強襲安打で1点を先制してなおも2死一、三塁。2球目の141キロ高めをとらえた。猛烈な当たりが最上段の5階席に突き刺さる。弾丸ライナーの推定140メートル3ラン。これで8戦6発。144試合に換算すれば108発。昨年60本塁打のヤクルト・バレンティンも真っ青のペースで、昨年7月に手術した右膝の影響がないことを証明した。

 「家族とファンへの1本ということにしておいてください」

 ヒーローインタビューでは、長女ブリアナちゃんを抱き抱えながら、本拠地初アーチを淡々と喜んだ。実は京セラドーム男でもある。ソフトバンク在籍の12年は32打数18安打の打率・563、4本塁打と打ちまくった。本人は「既に終わったこと。今年はここが自分の家。これからが大事」と無関心ながら、頼もしい数字となっている。

 左キラーぶりも発揮もした。7回には左腕・ウィリアムスから中前打。この日の2本を加え、今季18打数10安打、全6本塁打と左投手との対戦では無類の強さを誇る。4番の働きで5連勝、首位をキープ。13年の就任後、最多の貯金4となった森脇監督は「いい集中力を見せてくれた」と、助っ人を称えた。

 小指と人差し指を立てて「W」の文字を両手でつくり、それを胸の前でクロスさせるポーズも地元で初披露した。「two、win。名前のウィリーと勝利のウィンの意味さ」。本塁打後、ベンチ前でナインとのタッチを終えた最後にポーズを決めるのがお決まり。この驚異的なペースなら、ファンに浸透するのも時間の問題だ。

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2014年4月6日のニュース