球団初の助っ投2桁なるか?モスコーソ 早くも149キロ出た

[ 2014年2月22日 06:16 ]

シート打撃に登板したモスコーソ

 ニックネームは「Gメン」でお願いします。DeNAの新外国人ギジェルモ・モスコーソ投手(30)が21日、シート打撃に登板した。初の実戦形式で直球は最速149キロを計測し、パワーカーブでバットをへし折るなど打者を圧倒。メジャー通算13勝右腕に対し、中畑清監督(60)は外国人投手では球団史上初の2桁勝利を期待した。また、主砲のトニ・ブランコ内野手(33)もシート打撃で2打席連続本塁打を放った。

 速く鋭く曲がった。131キロのパワーカーブは白崎のバットをへし折った。来日初の実戦形式となったシート打撃登板。モスコーソは打者12人と対戦し、最速149キロの直球を武器に2三振を奪い、3安打に抑えた。最速139キロの高速スライダーも投げ、メジャー通算13勝の実力を見せた。

 「直球は最速157キロ。実戦で投げ込めば開幕までに153キロは出る。スライダー、パワーカーブも自信があるよ」

 愛称はファーストネームの「ギジェルモ」から「ジー」か「ジーモ」。一部の球団関係者からは顔の長さも重ね、ダチョウ倶楽部の「寺門“ジ”モン」と呼ばれる。ただ、中畑監督だけは違う。「名前はもうすこーそ(もう少し)覚えるまで時間がかかる。結果を出したら(愛称は)Gメン、出せなかったら、みじーめん(みじめ)」。駄じゃれのオンパレードだが、「Gメン」は古巣で打倒を目指す巨人への刺客の意味も込められ「球威はあるし、かなり計算のできる投手だと思った」と2桁勝利を期待した。

 大の親日家。米国にいた時から日本料理店に足しげく通い、来日前から箸を器用に使いこなす。大好物はチャーハンとギョーザ。今キャンプ第2クールからメモ帳を購入し、通訳に日本語を聞いて書き込んでいる。研究熱心でもある。昨年カブス3Aで同僚だった尚成から日本の野球について積極的に助言を求め、この日は久保の高速クイック投球を見て「映像で勉強したい」と球団関係者に直訴した。

 「シーズンを通して健康でいれば、結果はついてくると思う」。球団は創設時の大洋時代から外国人で2桁勝利を挙げた投手は一人もいない。モスコーソが暗黒の歴史に終止符を打てば、指揮官も「Gメン」と呼ぶだろう。

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2014年2月22日のニュース