松井裕“前向き”にフォーム修正 顎を引いて抜け球減らす

[ 2014年2月22日 07:47 ]

顎を引いたフォームに修正した松井裕。体重移動がスムーズになった

 躍動感ある投球フォーム。楽天のドラフト1位・松井裕(桐光学園)に抱いた印象だったが、イメージが変わった。沖縄・金武町での練習でブルペン入りし、85球。顎が上がり、体をバタンと起こすような投球動作はなくなった。球も低めに集まり、制球が安定した。

 「ボール自体はそんなに悪くなかったと思います」。今月13日まで行った久米島キャンプでの投球練習。松井裕は踏み出す右足が突っ張るためにリリースの直前に上半身が後方に反り、顔も上を向いた。その状態から投げるため、躍動感がある半面、肩、肘を含めて体全体に負担がかかる。18歳左腕は上半身の強い筋力を生かして投げ続けてきたが、星野監督は「故障が怖い」と漏らした。

 プロは先発なら1週間に1度の登板があり、100球以上を投じることも多い。これまでのフォームではスタミナの消耗が激しく、故障もしやすくなる。松井裕は金武町に移動した15日からフォーム修正に着手。踏み出す右足、背中の反りも少なくすると、体重移動もスムーズになった。指導した佐藤投手コーチは「上を向くことも少なくなった。体重が後ろに残ると抜ける球も多くなるから」と説明した。松井裕は23日の巨人とのオープン戦(沖縄セルラー)でプロ初の実戦登板を迎える。上を向かず、前を向いて巨人を斬る。

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