元楽天 中村氏も美酒に酔った オーナー務めるバーでファンと歓喜

[ 2013年8月29日 11:33 ]

オーナーを務める仙台市内のスポーツバーで笑顔を見せる元楽天・中村真人氏

パ・リーグ 楽天2-1オリックス

(8月28日 京セラD)
 杜の都に歓喜が湧き上がった。球団創設9年目にして初めてのマジック点灯。仙台市のスポーツバー「haunt」でも楽天ファンが勝利の美酒に酔いしれた。

 同店のオーナーは、6年間楽天に在籍し、昨季限りで現役を引退した中村真人氏(31)。野村元監督からは、ど真ん中に弱く、悪球打ちを得意としていたことから「天才バカボン」。チームメートからは「顔の輪郭が豆っぽい」という理由で「マメ」と呼ばれるムードメーカーだった。

 午後8時50分頃。斎藤が最後の打者を空振り三振に仕留め、ゲームセット。その瞬間、試合の行方を見守っていた客から「うわー」と歓声が上がった。そして、ついに球団初のマジック28が点灯。この日から店内には優勝までの「カウントダウンボード」が登場した。

 優勝の機運が高まり、「ファンも活気が出てきた」と中村氏。「自分は(09年の)CSしか経験していない。本当に凄い成績を残している。このまま優勝して、せっかくだから日本一も狙ってほしい」。店を訪れるファンとともにカウントダウンボードが「ゼロ」になる瞬間を心待ちにしている。

 ◆中村 真人(なかむら・まさと)1982年(昭57)2月2日、奈良県生まれの31歳。智弁学園では2、3年夏に甲子園出場。近大から04年にシダックス入り。06年にシダックスが廃部となり、同年の育成ドラフト2巡目で楽天入団。08年6月に支配下登録された。昨季オフに戦力外通告を受け、現役引退。通算292試合、802打数216安打、69打点、6本塁打。打率・269。現役時1メートル76、71キロ。右投げ左打ち。

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2013年8月29日のニュース