オリックスに厳しい現実…選手分配ドラフトの楽天にＭ点灯

＜オ・楽＞６回、マウンドに集まる金子らオリックスナイン

パ・リーグ オリックス１－２楽天

（8月28日 京セラＤ）
　試合終了から約１５分後に厳しい現実が届いた。楽天に優勝マジック２８が点灯した。０４年オフに、オリックスと選手分配ドラフトを行った楽天が栄冠に近づいた。

　「負け試合ではなかなか軽快なコメントもできない」と森脇監督も言葉に困る試合内容だった。

　初回の１死満塁を逃したことで流れを失った。６回に逆転を許した金子だが、９回６安打２失点ながらも敗戦投手。両リーグ合わせて断トツの１０完投とはいえ、６度目の完投負けという数字が苦況を物語る。「こういうときに勝たなければいけないが、勝てる投球ができず悔しい」とエースは責任を背負ったが、銀次が初球をとらえた場面を振り返り、「うちの攻撃陣は積極性が不足している」と指揮官は嘆いた。残り試合だけが減る現状で、なかなか光が見えてこない。

　▽通算１０００安打　平野恵（オ）が２８日の楽天１７回戦（京セラ）で５回、美馬からの右前打で達成。プロ野球２７４人目。初安打は０２年９月２１日の近鉄戦で高村から。

　▼平野恵　１７０センチくらいの体で達成できた。今まで自分に関わってきた人全てに感謝したい。