花巻東 逆転で決勝へ 昨年大谷が涙、盛岡大付討って聖地行く!

[ 2013年7月25日 06:00 ]

<花巻東・盛岡四>逆転勝ちで決勝進出を決めて喜ぶ花巻東ナイン

岩手準決勝 花巻東4―3盛岡四

(7月24日)
 「逆転の花巻東」の底力だ。2―3の8回1死二、三塁。4番・太田は盛岡四のエース長鈴の内角直球をノーステップでコンパクトに打ち返した。打球は右翼の前へポトリと落ちた。逆転の2点適時打に、塁上で白い歯をのぞかせた。

 「打った瞬間は“しまった”と思った。形は汚かったけど打ててよかったです」

 1点リードを許して5回を終えたが、佐々木洋監督は「8回に逆転するぞ」と言い続けていた。そして、8回2死満塁のピンチを細川が一塁けん制で刺した後の逆転劇。指揮官は「太田の執念が内野の頭を越えた」と称えた。

 西武・菊池を擁し、準優勝した09年春のセンバツは準々決勝、準決勝といずれも逆転勝ち。粘り強さは同校の持ち味でもある。しかし、昨秋以降は終盤で試合をひっくり返す展開が影を潜めていた。この日は球場へ向かうバスの中で同校の逆転シーンを集めた映像を見てイメージを膨らませ、4番が見事に体現した。

 太田の兄、知将(かずまさ)は、日本ハム・大谷と同学年で昨夏の4番打者。現在は東海大野球部に所属する兄も、昨年の準々決勝で長鈴から適時打を放っており「兄を思い出して打席に入った」という。初回にも右翼線へ適時二塁打を放っており、2安打3打点でチームを引っ張った。

 決勝の相手は、昨年と同じ盛岡大付。先発した大谷が7回5失点で甲子園を逃し、涙を流した宿敵だ。大会開幕直前に兄から「絶対に甲子園に行けよ」と激励された太田は「兄の分まで甲子園に行きたい」と雪辱を誓った。

 ▼日本ハム大谷 勝ちましたね!逆転したみたいですね。(決勝戦も)いつも通りの野球をして何とか甲子園目指して頑張ってほしい。

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2013年7月25日のニュース