巨人「捕手2人にやられた」 和田監督、勝利呼んだ攻めの采配

[ 2013年4月12日 09:26 ]

<神・巨>8回表、ピンチを迎え、日高(右)と共にベンチに戻る榎田

セ・リーグ 阪神3―0巨人

(4月12日 甲子園)
 阪神は和田監督の起用がズバリと当たった。巨人戦2試合連続、計21イニング無失点を演出した正捕手・藤井彰に代えて、日高をスタメンに抜てき。先発榎田を7回2/3零封に導き決断は吉と出た。

 「昨日、一昨日と藤井が0に抑えていただけに、思い切りは要ったけどね。日高がしっかり研究してくれた」

 攻めの采配だった。巨人打線を手玉に取ってきた正妻をベンチに置くことは、一歩間違えば流れを失いかねない。迷いがあったことを認めつつ、最後は榎田との相性を重視した。前回4日の中日戦で8回1失点の好投をアシスト。息のあったコンビぶりを見せていた。

 巨人の川相ヘッドコーチも「キャッチャーの2人にやられた感じがする」と初戦で能見に直球勝負させた藤井彰、この日の日高の研究ぶりに脱帽。「(この2試合)ピッチャーが頑張ってくれていて、藤井さんがいい流れをつくってくれた」。日高は終始、謙虚だったが、紛れもなく勝利を演出した一人。現状は2番手捕手も、貴重な戦力であることを証明した。

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2013年4月12日のニュース