中田ドヤッ　好捕が三塁打→お返しレーザーで刺した

＜日・楽＞３回無死三塁、松井稼の飛球を捕った中田が本塁に送球

パ・リーグ 日本ハム４－１楽天

（4月11日 東京Ｄ）
　痛快だ。日本ハム・中田の表情が、次の瞬間にドヤ顔になった。「あれを１点にしなかったのは良かった。誰にでも間違いはあるから仕方ないよ」。納得できない判定も、連夜のスーパー返球ですべてを帳消しにした。

　１点リードの３回だった。先頭・聖沢の左翼フェンス際の打球をジャンプ一番で好捕したように見えた。中田もグラブを上げ、遊撃の大引まで山なりで返球。ところが、石山三塁塁審は両手を横に広げて「セーフ」のジャッジ。打球がフェンスに触れたとの判定だ。

　この間に、聖沢は一気に三塁を陥れていた。これには栗山監督も「俺にはそういうふうに見えていない」と、ベンチを飛び出した。３日のロッテ戦、今カード９日に続き、同審判による３連続不可解判定だ。だが、続く松井の左飛でタッチアップを狙った聖沢を、中田がドンピシャの返球で本塁タッチアウトにしたのだからたまらない。

　指揮官も「ああいうのはうれしい。力が入る場面でストライクを投げられるんだから」と称賛した。打っても、痛快な一打を披露した。初回２死一塁、バットの先で放った右前打は、不規則な回転がかかった。打球を追った右翼手・牧田から逃げていくようなバウンドで二塁打となり、先制点を叩き出した。４回にも左前打と、２戦連続マルチ安打に、中田は「球をよく見られているからね」とご満悦だ。今季初の連勝、そして初のカード勝ち越し。チームも４位タイに浮上した。